日本構想フォーラム

日本構想フォーラムとは
概要      
  幹事メッセージ
  活動趣意書  
本来、政治や経済といった社会活動のシステムは、人々が日々豊かな生活を営み、充足した人生を送るために作り上げられるべきものである。しかし今日では、20世紀以来追求し続けて来た現代の政治的・経済的高度化社会の中で、人々は実感できる豊かさと人生の充実感を見失って途方に暮れてしまっている観がある。こうした現実に対しては10年20年前から様々な分野で識者が警告を発し、市井のあちこちで不安と不満の声があがり、そしてそうした課題に対する対応の動きが様々に試みられて来た。豊かさの意味と価値を再構築し、人々に将来への展望をもたらし得る社会の方向づけを新たに打ち立てようとするチャレンジが、様々な分野、テーマにおいて活発に行われた。
しかし、そうしたチャレンジの殆どは“文化”の視座からのアプローチであった。伝統文化の見直しであったり、新しい文化のエンジニアリングであったり、或いはサブカルチャーやローカルカルチャーの再評価等々であったりと、新しい価値と豊かさの解答を“文化”の中に見出そうとする活動であった。

これに対して、われわれ「日本構想フォーラム」は、“文化”ではなく“文明”からこの問題にアプローチすることを試みる。何故ならば、“文化”は地域的に、情緒的に、時代的に、まさに多様かつ個別的に成立するものであり、それらの一つ一つが固有の価値と意味を持つ。またそうした一つ一つの価値が厳然と認められるべきであるという多様性の尊重こそが文化的豊かさの根拠である。つまり、個別性/多様性こそが豊かな文化の本質であり、このことが豊かな社会の大前提として重要であることは間違いない。

しかし、こうした“文化”の側面から新しい価値と豊かさの方向性を追求することによって現代社会が辿り着いたのは、「あれも文化、これも文化。」「あれも価値があり、これも価値がある。」という価値体系の解体であった。
“文化”からアプローチし、多様性の尊重を追求することによって社会における価値体系を無数のピースに解体してしまったというこの結果は、方向性と確信が揺らいでいる社会の人々に豊かさと幸福感の根拠を提示することに失敗している。

即ち、情緒と感覚、地域と集団、時代と状況毎に多様に成立する“文化”は、その多様性が本質であるが故に、今日のような混迷と迷走の中で人々が途方に暮れている社会状況においては、人々の豊かさと幸福感に確固たる方向性を与えることは難しいとわれわれは考える。

今、われわれの社会が確信の持てる価値と目指すべき方向性を探る上で依拠すべきは、個別性ではなく普遍性であり、情緒ではなく理性であり、論理的に共有化できるコンセンサスである。端的に言うならば、新しい価値軸と社会のあるべき姿に向けて、われわれは“文明”からのアプローチを試みる。情緒ではなく理性によって、個別性ではなく普遍性によって、解体され散乱している時代のベクトルを束ね、人々が共有できる豊かさと幸福感の価値軸を打ち立て、社会のあるべき方向性を提示することを目指す。
そして文化の多様性が現実社会の豊かさに結びつくような懐の広い新たな“文明のかたち”を見出すための議論を行いたい。

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