伊藤氏は「クリエイティブコモンズについて」というテーマで発表を行った
米国軍事用ネットワークの研究に携わった物理学者が自分達のコンピューターを繋げるためにその技術を応用し、スペックをオープンにしたことで誰もが同じ環境で使えるようになり、やがてウィキペディアなどができて爆発的にイノベーションが起きたとインターネット歴史について述べた。
また、電子メールなどのインターネットの中で価値があると思われるほとんどのものはアマチュアによってつくられていて、それはお金儲けのためだけではなくより良いものを作りたいという「職人気質」によるものだとインターネットのカルチャーについて説明を行った。
このインターネットはデジタルの世界であるため何でも簡単にコピーが出来てしまうのが現実。そこでクリエイティブコモンズではインターネットにおける著作権についてのルールやシステムを整備するため、著作者のニーズを組み合わせた6種類のライセンスを用意し、さらにクレジットとして自動的に著作名が明記されるシステムを提供していると紹介した。その他に、色々な大学の講義や科学技術分野の研究データなどの共有の推進も行っていると紹介した。
ディスカッションでは「インターネットの情報の健全化」などについて活発な議論が行われた。