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No. 年月日 タイトル キーノートスピーカー ディスカッション 概要
61 日本構想フォーラム 60回の総括 波頭亮
(経済評論家)
波頭亮、島田雅彦、神保哲生
、團紀彦、中島岳志、西川伸
一、茂木健一郎、山崎元
日本構想フォーラムがその準備段階にあたる期間も含めて歩ん
できたおよそ20年間をさまざまなデータとともに振り返り、
日本の危機的な現状をあらためて直視するスピーチが披露され
た後、種々の個別的な問題についてディスカッションが展開さ
れた。
60 ゲノムが変える歴史学:ペーボさんが開けた歴史の扉 西川伸一
(生命科学評論家)
波頭亮、島田雅彦、神保哲生
、團紀彦、中島岳志、西川伸
一、茂木健一郎、山崎元
2022年にノーベル医学・生理学賞を受賞したスヴァンテ・
ペーボ博士(Svante Pääbo)率いる研究チームの
成果が、西川伸一氏によって詳細に紹介された。歴史学や言語
学、人類学、心理学といった諸分野とゲノムサイエンスの出会
いが、新たな知の地平を開いたことが語られるとともに、学際
的交流の意義があらためて強調された。
59 ネオコンとロシア:ウクライナ戦争のもう一つの視座 神保哲生
(ジャーナリスト)
波頭亮、神保哲生、團紀彦、
中島岳志、西川伸一、茂木健
一郎、山崎元
本年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻に端を発した両
国間の戦争について、アメリカのウクライナへの軍事支援を通
じた関与、それを支えるアメリカの軍産複合体の存在、さらに
その中枢を占めるネオコン勢力の歴史的な役割を分析すること
で、新たな視座を提供するスピーチが神保哲生氏によって披露
された。
58 22世紀の民主主義 成田悠輔
(経済学者)
波頭亮、島田雅彦、西川伸一
、茂木健一郎、山口周、山崎
近年さまざまな観点から、民主主義が危機的な状況にあること
が指摘されている。いわゆる「民主主義の劣化」はどのような
背景のもと成立しているのかをデータに基づいて読み解いたう
えで、民主主義のアップデートをはかる方途について議論がな
された。
57 帝国の復興と文明の再編 中田孝
(イスラーム法学者)
波頭亮、伊藤穰一、島田雅彦
、神保哲生、中島岳志、西川
伸一、茂木健一郎、山崎元
欧米の覇権が翳りを見せ、西欧由来の諸概念や世界システムの
矛盾が浮き彫りとなるなか、旧帝国諸勢力が力を取り戻し諸地
域の再編を進めつつあるのが現在の情勢であるとの世界認識を
ふまえながら、日本人がとるべき指針について議論が交わされ
た。
56 多義性と非合理性 千葉雅也
(哲学者)
波頭亮、伊藤穰一、島田雅彦
、神保哲生、團紀彦、中島岳
志、西川伸一、茂木健一郎
今日の社会では平板な合理主義が一般化して、明確なゼロイチ
/白黒で結論を出すことがよしとされていると指摘。二重性や
多重性が世の中にはあり、そのことは単純な合理化が覆い隠し
ている根拠なき有限化が人間の思考や行為を支えていることを
改めて自覚することで、現代社会の様々な現象が理解できるよ
うになるとのスピーチが行われた。
55 コロナ後の世界 内田樹
(思想家)
波頭亮、伊藤穰一、島田雅彦
、神保哲生、中島岳志、西川
伸一、茂木健一郎、山崎元
コロナ以前と以後では、政治体制も経済体制も世界のあり方が
一変するとし、コロナ以後の日本で民主主義を守り国民が豊か
な生活を送る上で果たすべき政治の役割は重いと指摘。言葉の
先鋭化が進む社会の中での寛容さの価値についても語られた。
54 日本のメディアの構造問題とジャーナリズム 神保哲生
(ジャーナリスト)
波頭亮、島田雅彦、神保哲生
、西川伸一、茂木健一郎、山
崎元
日本のメディアの特殊性として記者クラブ、再販価格維持制度
、クロスオーナシップの三大利権を挙げ、ジャーナリズムの崩
壊やメディア危機の時代を迎えているとの指摘がなされた。公
共性を担保したメディアの在り方について議論が交わされた。
53-3 転換期を迎えた4つの方法論:揺り戻しかアウフヘーベンか 波頭亮
(評論家)
波頭亮、島田雅彦、神保哲生
、西川伸一、茂木健一郎、山
崎元
現代社会を運営する方法論である民主主義と資本主義が機能不
全に陥っている現状を踏まえて、人々の自由と豊かさを向上さ
せるためには「第二のルネサンス」が必要であるとするスピー
チが行われた。
53-2 複雑系の科学よ、再び 茂木健一郎
(脳科学者)
波頭亮、島田雅彦、神保哲生
、西川伸一、茂木健一郎、山
崎元
コロナウイルス、MMT、仮想通貨、デジタル・レーニン主義
といった昨今のトピックを理解するためには複雑系のアプロー
チが必要であり、自由を守るために我々の知性が試されている
とするスピーチが行われた。
53-1 空間に対する新たな欲求 團紀彦
(建築家)
波頭亮、島田雅彦、神保哲生
、西川伸一、茂木健一郎、山
崎元
コロナ禍によって人々が空間に対して新たな欲求を持ち始めた
とするスピーチが行われ、過去のペスト流行下において建築さ
れたイタリアのポンテ・ヴェッキオやヴァザーリの回廊、團氏
が手がけた胡座茶席といった事例が取り上げられた。
52-3 ろくでもない資本主義を手直しして使おう 山崎元
(経済評論家)
波頭亮、島田雅彦、團紀彦、
西川伸一、茂木健一郎、山崎
資本主義への批判的意見や格差や分断等の課題はあるものの、
人々の自由を擁護するために市場を通じた意思決定は有用であ
り、資本主義を手放すのではなくアップデートして活用すべき
であるとするスピーチが行われた。
52-2 ロゴス的思考とトラウマからの解放 島田雅彦
(小説家)
波頭亮、島田雅彦、團紀彦、
西川伸一、茂木健一郎、山崎
社会生活を営む上では必須であるロゴス的思考から解放される
ことの意義や、新たな世界観の構築のために日本の歴史を踏ま
えて日本人の集合的無意識を分析することの有効性についての
指摘がなされた。
52-1 日本の科学は「歴史観」を失っている 西川伸一
(オール・アバウト・サイエンス・ジャパン代表)
波頭亮、島田雅彦、團紀彦、
西川伸一、茂木健一郎、山崎
世界の科学の潮流として従来は「わからない領域」とされてい
た精神科学や道徳という分野にも科学の手続きによるアプロー
チが試みられていることが紹介され、日本の科学が抱える最大
の問題は科学の歴史観の欠落であるとのスピーチが行われた。
51 iPS細胞がひらく新しい医学 山中伸弥
(京都大学iPS細胞研究所(CiRA)所長)
波頭亮、島田雅彦、團紀彦、
西川伸一、山崎元
iPS細胞のメカニズムや開発のエピソードを説明されるとと
もに、資本主義と医療のジレンマや日本の再生医療研究の発展
に向けて期待することについて語られた。企業と技術開発の望
ましい在り方や政治の果たす役割について議論が交わされた。
50 21世紀の日本/社会におけるこれからのヴィジョンとあり得べき姿 波頭亮
(評論家)、
島田雅彦
(小説家)、
西川伸一
(AASJ代表)、
茂木健一郎
(脳科学者)、
山崎元
(経済評論家)
波頭亮、島田雅彦、西川伸一
、茂木健一郎、山崎元
冷戦終焉から30年。日本構想フォーラムも第50回という節
目を迎えたこともあり、メンバーが政治・経済・科学・文学と
いった各々の専門分野から、日本社会の歴史を振り返るととも
に、「令和の日本が目指すべき社会ヴィジョン」についてのス
ピーチが行われた。波頭亮 「「歴史の終わり」と「文学部の
逆襲」」、島田雅彦 「事実が捻じ曲げられるいま、描けるこ
と」、西川伸一 「AIへの対抗と、AIによる新たなコミュ
ニティ」、茂木健一郎 「自由主義と「デジタル・レーニズム
」の体制間競争」、山崎元 「「リブラこそが正義だ」と考え
てみよう」
49 「社会」の喪失から再生へ:平成の回顧と令和の展望 與那覇潤
(歴史学者)
波頭亮、島田雅彦、南場智子
、西川伸一、茂木健一郎、山
崎元、上杉隆
止まっているかのように見える平成の30年間の間に、日本で
は文化や人間関係や規範といった社会的なるものが崩壊し、社
会が着実に解体されていっているとの分析がなされた。日本社
会の再生へ向けた手立てに関しての議論が交わされた。
48 日本のこれから 黒川清
(日本医療政策機構代表理事)
波頭亮、島田雅彦、西川伸一
、茂木健一郎、山崎元、上杉
海外での研究活動や国内外の要職を務めたご経験と数々の資料
の裏づけから、日本社会の既得構造/守旧体制がもたらしてい
る深刻な弊害を示された。主に日本の教育界の構造問題にフォ
ーカスを当て、教育の投資の必要性などの議論が交わされた。
47 「美の競争優位」がなぜ求められるのか? 山口周
(コーン・フェリー・ヘイグループ シニア・クライアント・パートナー)
波頭亮、島田雅彦、團紀彦、
西川伸一、茂木健一郎、山崎
元、上杉隆
生産効率と資本収益に偏向した資本主義とビジネスが閉塞状況
に陥り、正解のコモディティ化が起きている今、人間が豊かな
生活と人生を送る上で進むべき方向性は「真・善・美」の価値
に立脚したビジネスや社会を構築することにあると示された。
46 講師のご事情により非公開
45 「移動」が生み出すこれからの経済成長 飯田泰之
(明治大学政治経済学部准教授)
波頭亮、島田雅彦、團紀彦、
西川伸一、山崎元、上杉隆
従来より日本の経済構造について都市と地方の二重構造が重大
な問題と指摘されてきたが、人手不足が移動と成長を促すとし
て、地域間でのマクロの移動、街の中でのミクロの移動という
、二つの「人の移動」を軸にした成長戦略を提言された。
44 中動態の世界―意志と責任の考古学 國分功一郎
(高崎経済大学経済学部准教授)
波頭亮、島田雅彦、西川伸一
、山崎元、上杉隆
言語の歴史を紐解いてみると、「能動態」と「受動態」に加え
て「中動態」という文法事項があったという事実に触れ、中動
態の意味を説明された。言語学の話から中動態によって強調さ
れる意志や責任といった哲学的テーマにも話が展開された。
43 人工知能は人間を超えるか-ディープラーニングの先にあるもの- 松尾豊
(東京大学大学院工学系研究科特任准教授)
波頭亮、磯田道史、島田雅彦
、團紀彦、山崎元、上杉隆
人工知能における最先端の研究が紹介された。AIによって何
ができるのか/できないのか、ディープラーニングがもたらす
人工知能の実用可能性、AIの開発競争で日本が目覚ましい成
果を挙げられていない要因などについて議論が交わされた。
42 戦後の「向こう」にあるものは 高橋源一郎
(作家)
波頭亮、島田雅彦、南場智子
、西川伸一、茂木健一郎、山
崎元、上杉隆
「正規」と「非正規」の2つの思想を挙げ、中でもバルト・ク
ルマン論争や親鸞の称名念仏を例えに、正規(論理的)の思想
に捕らわれず、非正規の思想、非論理的で、非対称的で断片的
な考え方の中にこそ自由の可能性が潜んでいると示された。
41 激変する世界情勢と日中関係 富坂聰
(ジャーナリスト/拓殖大学海外事情研究所教授)
波頭亮、島田雅彦、西川伸一
、茂木健一郎、山崎元、上杉
現場のご経験と取材を元に中国のリアルな最新情報を説明され
た。国際政治において極東マターに関する主たる世界の関与国
から日本は外されているとの見方を示された。中国との関係の
あり方や日本の外交における課題について議論が交わされた。
40 深刻化していく米国の分裂現象~米社会の分裂現象は、今後も30年間続く 伊藤貫
(国際政治/米国金融政策アナリスト)
波頭亮、島田雅彦、團紀彦、
茂木健一郎、山崎元
トランプ氏が勝利した背景には「貧富の差の拡大」と「巨大資
本における政治支配」「人口構造・人種差別問題」といった米
国社会の3つの構造的問題があると示された。米国との関係の
あり方や日本の外交における課題について議論が交わされた。
39 分断社会を終わらせる 井手英策
(慶應義塾大学教授)
波頭亮、島田雅彦、西川伸一
、茂木健一郎、山崎元、上杉
あらゆる人々が生活のニーズを「満たし」、全員で租税負担に
「応じる」新しい分配のしくみの必要性を示され、具体的には
救済型ではなく共生型の再分配を、現金給付ではなく現物給付
による生活の保障を、との主張が展開された。
38 経済の現状と政策の優先順位 山崎元
(経済評論家)
波頭亮、磯田道史、島田雅彦
、中島岳志、西川伸一、茂木
健一郎、上杉隆
アベノミクスの解説と日本経済の現状と構造の分析を行った上
で、日本経済への最も有効な処方箋として、BI(ベーシック
インカム)が提示された。理想的な再分配政策であるBI導入
の実現可能性について様々な角度から意見が交わされた。
37 デカルトとダーウィンの残した課題 西川伸一
(オール・アバウト・サイエンス・ジャパン代表)
波頭亮、島田雅彦、團紀彦、
南場智子、山崎元
目に見える因果性のみを対象として他者とのアグリーメントを
とる手続きを積み重ねることによって発展してきた近代科学の
来歴を説明した上で、現代科学が目に見えない因果性を研究対
象にしつつあることが解説された。
36 デザインと科学の未来 伊藤穰一
(MITメディアラボ所長)
波頭亮、島田雅彦、團紀彦、
南場智子、西川伸一、山崎元
、上杉隆
ネリ・オックスマン教授による「創造性のクレブスサイクル」
のチャートを提示し、サイエンスの研究スピードとそれが社会
に影響するスピードが速くなっている点を指摘。科学技術の未
来、人工知能、バイオの3つのテーマについて語られた。
35 憲法の危機 小林節
(憲法学者)
波頭亮、島田雅彦、團紀彦、
南場智子、西川伸一、茂木健
一郎、山崎元、上杉隆
日本国憲法の下では不可能とされてきた集団的自衛権の容認と
自衛隊の海外派兵を可能とする安全保障法案を強行成立させよ
うとする現政権に対して、憲法学者として看過できないとその
理由を示された。日本の憲法の危機的状況にも触れられた。
34 歴史に学ぶ地震・津波・噴火 磯田道史
(歴史学者)
波頭亮、島田雅彦、團紀彦、
南場智子、西川伸一、茂木健
一郎、山崎元、上杉隆
日本が抱える災害、特に津波における防災のあり方や日本の進
むべき道を考える上で、古文書を紐解いて我が国の災害の歴史
を学ぶことの重要性を示された。実証的史実は、良き日本や日
本人の姿、正しい日本のあり方も教えてくれると語られた。
33 尖閣問題を考える 孫崎享
(元・外務省国際情報局長)
波頭亮、島田雅彦、團紀彦、
南場智子、西川伸一、山崎元
、上杉隆
歴史文書からの検証と豊富な情報ソースに基づいて、尖閣問題
をはじめとする外交問題について説得力のある提言が示された
。尖閣問題に加えて、集団的自衛権や基地問題、そうした政治
課題に関するマスコミの報道姿勢について議論が交わされた。
32 リベラル保守という構想 中島岳志
(北海道大学法学部准教授)
波頭亮、團紀彦、南場智子、
西川伸一、茂木健一郎、山崎
元、上杉隆、森本敏
理念的な意味での思想と現実の政治のギャップを見据えつつ、
真の保守主義とリベラルの理念を融合した民主主義社会の基盤
として据えるべき新たな思想の在り方を示された。日本の政治
のありようや保守の本当の意味について議論が交わされた。
31 リスクと向き合う-原発事故と放射線について- 中西準子
(独立行政法人産業技術総合研究所フェロー)
波頭亮、島田雅彦、團紀彦、
西川伸一、茂木健一郎、山崎
元、上杉隆、森本敏
リスクを「ある問題とするエンドポイント(私たちがどうして
も避けたい影響)の生起確率」と定義した上で、3.11の福
島原発事故におけるリスクも含め、国として基準を明確にしリ
スクを認めそのリスクを選んでいく必要があると明言された。
30 ぼくはミドリムシで世界を救うことに決めました 出雲充
(株式会社ユーグレナ代表取締役)
波頭亮、島田雅彦、團紀彦、
南場智子、西川伸一、山崎元
、上杉隆、森本敏
世界中の空腹を満たし栄養を届けるとの想いから設立されたユ
ーグレナ社。起業の経緯やミドリムシ研究に纏わるご苦労、更
にはミドリムシが秘める可能性や今後目指すビジョンついて語
られた。企業や会社経営のあり方について議論が交わされた。
29 崩壊へ向かう永続敗戦のレジーム~第二次安倍政権の軌跡 白井聡
(文化学園大学助教)
波頭亮、島田雅彦、西川伸一
、茂木健一郎、山崎元、森本
「永続敗戦」という言葉で日本の戦後レジームの正体を示し、
冷戦終結後も新しいレジームを作り出せずに、今尚「戦後レジ
ームからの脱却」を唱えながら矛盾した政治を行う政権、従順
に受け入れ怒りを忘れた日本国民に対して警鐘を鳴らされた。
28 危機,組織,国家そして保護の時代 西部邁
(評論家)
波頭亮、島田雅彦、團紀彦、
南場智子、西川伸一、茂木健
一郎、山崎元
危機統治をするための人間組織には国民性や地域性の状況下で
実践される規範が求められるが、今のグローバリズムはその逆
をいっている。また国家の意味や人間の定住性の観点からもマ
スクラシー(大衆社会)が進む現代社会に警鐘を鳴らされた。
27 『やれる理由』を見つけて挑戦する 『はやぶさ』が挑んだ人類初の往復の宇宙飛行、その7年間の歩み 川口淳一郎
(宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所宇宙飛翔工学研究系教授/元「はやぶさ」プロジェクトマネージャー)
波頭亮、島田雅彦、南場智子
、西川伸一、茂木健一郎、山
崎元、上杉隆、森本敏
「はやぶさ」成功の背景には人材の力があり、日本には前例主
義が蔓延しているが、やれる理由を見つけて挑戦しない限り新
しい世界は切り開けないと主張された。前人未到の挑戦を成し
遂げる上で必要なマインドセットについて議論が交わされた。
26 現在の金融政策の問題点 (アベノミクスとは異次元のクロダノミクス) 小幡績
(慶應義塾大学大学院経営管理研究所(慶應義塾大学ビジネススクール)准教授)
波頭亮、島田雅彦、團紀彦、
南場智子、西川伸一、茂木健
一郎、山崎元、上杉隆、森本
アベノミクスが進めるリフレ政策の問題として、金融政策を進
めてもインフレは起きない点、国民の生活水準が下がりインフ
レ自体が良くない点、金融緩和で景気は良くならない点を挙げ
、今は地道に構造改革を進めていく必要があると主張された。
25 日本防衛論 中野剛志
(評論家)
波頭亮、島田雅彦、團紀彦、
西川伸一、茂木健一郎、山崎
元、上杉隆
日本が軍事や食料、エネルギーの安全保障を疎かにしても世界
第2位のGDPを達成できたのは、米国という覇権国家の傘下
にあったことによると指摘。米国の覇権が壊れ日米関係にも変
化が訪れる今、日本の経済モデルは軟弱となると示された。
24 民主党の原点は友愛に有り 鳩山由紀夫
(第93代内閣総理大臣)
波頭亮、伊藤穰一、島田雅彦
、南場智子、西川伸一、茂木
健一郎、山崎元、上杉隆、和
田秀樹
国民から負託されて政権交代を果たした2009年の民主党。
なぜ政権交代がうまく機能しなかったのか、政権運営をしてい
く中で浮き彫りになった課題はどう解決していったら良いか、
更には日本の民主主義のあり方について議論が交わされた。
23 近代化再考 公文俊平
(多摩大学情報社会学研究所所長)
波頭亮、島田雅彦、西川伸一
、茂木健一郎、山崎元、上杉
隆、和田秀樹
従来の近代化の議論とは異なり、16世紀後半からの軍事革命
・軍事社会化の波を近代化の出現局面、18世紀後半からの産
業革命・産業社会化の波を突破局面、20世紀後半の情報革命
・情報社会化の波を成熟局面として近代化の流れを示された。
22 NGOの社会意義と課題 和田照子
(ガールガイド・ガールスカウト世界連盟理事)
波頭亮、團紀彦、茂木健一郎
、山崎元、上杉隆、和田秀樹
世界145の国と地域、会員1000万人という大組織ガール
スカウトの実情を示し、NGOとしてガールスカウトが活動と
役割を果たす上で、持続可能な仕組みや健全なガバナンスの構
築、ボランティアのモチベーション維持の必要性が示された。
21 一般意志2.0の構想について 東浩紀
(作家、早稲田大学文化構想学部教授)
波頭亮、團紀彦、西川伸一、
山崎元、上杉隆、和田秀樹
近代民主主義の祖であるのルソーが唱えた「一般意志」をイン
ターネット時代風に読み替えた「一般意志2.0」構想を掲げ
、情報技術を活用して大衆の無意識を可視化した「一般意志」
を制約条件と捉えて、政治を運用すべきとの指摘がなされた。
20 新しい現実と国家の『経営者』の挑戦 冨山和彦
(株式会社経営共創基盤代表取締役CEO)
波頭亮、西川伸一、茂木健一
郎、山崎元、和田秀樹
欧米は不良債権を抱え、先進国経済共通の慢性疾患があると指
摘。一方でアジア、特に中国インドは成長著しい。日本の舵取
りとして産業構造を高度な知識集約産業・サービス産業にシフ
トし、グローバル経済圏で勝つことが求められると示された。
19 政権交代から2年―ポスト311における日本政治の方向性 山口二郎
(北海道大学大学院法学研究科教授)
波頭亮、伊藤穰一、團紀彦、
西川伸一、茂木健一郎、山崎
元、上杉隆、和田秀樹
戦後の日本政治における民主党政権の位置づけを、縦軸にリス
クの社会化/個人化、横軸に裁量的/ルール志向的の対立軸を
据えた図表を用いて示された。政権交代後に迷走を続ける民主
党政権の課題と日本政治の方向性について議論が交わされた。
18 ITベンチャーの現状について 西川潔
(ベンチャーキャピタリスト)
波頭亮、茂木健一郎、山崎元
、上杉隆、和田秀樹
今インターネット起業は、市場、企業家、投資家がムードに流
されバブルを形成していった未熟な第1波の形ではない第2波
が到来していると指摘。その理由の一つにFacebookを
中心とするソーシャルメディアのムーブメントを挙げられた。
17 日本の安全保障・外交・防衛―主要課題と政策― 森本敏
(拓殖大学海外事情研究所所長、同大学院教授)
波頭亮、西川伸一、茂木健一
郎、山崎元、上杉隆、和田秀
国際政治は大きな局面を迎えているとして、米国、中国、ロシ
ア、北朝鮮など日本を取り巻く国々の動向を示すとともに、日
本が国際情勢を注視しつつ慎重に外交を行う必要性を指摘され
た。日本の安全保障・防衛問題について議論が交わされた。
16 日本の国家統治に欠けているもの 加藤秀樹
(構想日本代表・東京財団理事長・内閣府行政刷新会議議員兼事務局長)
波頭亮、團紀彦、西川伸一、
茂木健一郎、山崎元、上杉隆
、和田秀樹
2002年から取り組まれた行政の事業仕分けについて、現場
で集めた事実を外部の目が入るよう公開し、逃げ隠れ出来ない
ように議論することの意義が指摘された。事業仕分けの本質や
日本の国家統治に欠けているものについて議論が交わされた。
15 反貧困~社会の死角をなくす~ 湯浅誠
(NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長)
波頭亮、南場智子、茂木健一
郎、山崎元、上杉隆、和田秀
リアルな現場での活動を通して目の当たりにしてきた、ホーム
レス、ネットカフェ難民、生活保護家庭など生活困窮者の困窮
した実態からその深刻さを訴えるとともに、現在日本社会で起
きている「見えにくい貧困問題」の背景について解説された。
14 日本のメディアの現状と未来 上杉隆
(ジャーナリスト)
波頭亮、團紀彦、南場智子、
西川伸一、茂木健一郎、山崎
大手メディアによる記者クラブはジャーナリズムの役割である
「公権力への監視機能」と「国民に知らせる義務」を放棄して
いるとして、その問題の指摘がなされた。官僚と記者クラブと
で作られる官報複合体とその弊害について議論が交わされた。
13 維新開国 渡辺喜美
(みんなの党代表)
波頭亮、伊藤穰一、南場智子
、西川伸一、山崎元、岸本周
平、和田秀樹
今の日本には霞が関改革が不可欠であるとして、政治家が政治
主導を実現する為には国家公務員法を改正し、官僚の実質的人
事権を内閣に取り戻す必要があると主張された。財政問題や経
済戦略、及び官僚支配体制の打破について議論が交わされた。
12 日本の問題と課題 波頭亮
(経済評論家)
波頭亮、齋藤宏軌 成熟した日本社会の現状と現在のしくみを解説し、そしてこれ
からの日本が対応すべきイシューと方針について具体的に示さ
れた。また21世紀文明構想フォーラム(日本構想フォーラム
前身)を立ち上げた理由についても語られた。
11 超高齢社会における日本の将来のありかた 和田秀樹
(精神科医)
波頭亮、南場智子、西川伸一
、山崎元
超高齢社会とは何かに始まり、超高齢社会における医学・医療
の問題、前期高齢者や自立高齢者の問題、在宅介護政策の問題
と対策、そして、超高齢社会の経済政策と財源論について解説
された。超高齢社会に有効な対策について議論が交わされた。
10 世界ガラパゴス化の可能性 南場智子
(DeNA代表取締役社長)
波頭亮、伊藤穰一、團紀彦、
西川伸一、山崎元、岸本周平
、和田秀樹
i-phoneが成功した理由やガラパゴスと呼ばれる訳など
特異な日本のモバイル業界の現状や海外との違いについて示さ
れた。今後、日本のプレイヤーたちが世界を目指していくため
にはどうしていくべきかについての議論が交わされた。
9 『優しい自由主義』を目指して 山崎元
(経済評論家)
波頭亮、伊藤穰一、團紀彦、
南場智子、西川伸一、和田秀
「バブルはパターン化されており金融業のビジネスモデルにな
っている」「日本は財政危機ではない」「ベーシックインカム
制度を自由主義と両立する効率的セーフティーネットにすべし
」等の数々の提言を受けて、議論が交わされた。
8 イデオロギーとしての生命科学 iPS細胞やES細胞と医療について 西川伸一
(理化学研究所副センター長)
波頭亮、團紀彦、山崎元、和
田秀樹
「イデオロギーとしての生命科学」、「iPS細胞やES細胞
と医療について」の2つのテーマが示された。また日本と米国
の医療の認識の違いがフォーカスされ、「日本は医療費にお金
をかけない」など日本の医療の課題について議論が交わされた
7 クリエイティブ・コモンズについて 伊藤穰一
(クリエイティブコモンズ代表)
波頭亮、團紀彦、西川伸一、
山崎元、和田秀樹
インターネットの歴史や特性の説明とともにクリエイティブコ
モンズが整備するインターネットにおける著作権についてのル
ールやシステムについて紹介された。インターネットの情報の
健全化について議論が交わされた。
6 後期高齢者に医学は何ができるか 和田秀樹
(精神科医)
波頭亮、伊藤穰一、南場智子
、西川伸一、山崎元、岸本周
高齢者は一般的な軽労働においては十分働ける能力があり、生
涯現役であることが老人医療費削減と長寿に繋がるとして、精
神医学の必要性や可能なアプローチについて示された。高齢化
人口減少社会における医療の問題を中心に議論が交わされた。
5 下降社会で起きること 波頭亮
(経済評論家)
伊藤穰一、團紀彦、南場智子
、山崎元、岸本周平、櫻井敬
子、和田秀樹
今の日本の経済力、国力はすでにピークを過ぎており、これか
らの日本は間違いなく下降トレンドに入っていくという事実を
明らかにした上で、今後日本の取るべき方針を示された。財政
や教育の問題を中心に討議が行われた。
4 モバゲータウンの状況 南場智子
(DeNA代表取締役社長)
波頭亮、團紀彦、茂木健一郎
、岸本周平、櫻井敬子、國信
重幸
モバゲータウンとは何か、モバゲーの問題点と健全化強化の取
り組み、携帯電話の「フィルタリングサービス」の推移、現状
のフィルタリングサービスの問題点、そして国内外投資家の反
応と業界の対応などが示された。
3 変革時代の法律論 櫻井敬子
(学習院大学法学部教授)
波頭亮、伊藤穰一、西川伸一
、岸本周平、和田秀樹、國信
重幸
今日、行政法が重要視されまた大きく変化していることを指摘
し、法制度と「戦後レジーム」の関係や法律論の現状、立法過
程の変化について示された。公益をベースにした日本の行政法
や行政のあり方について議論が交わされた。
2 リーダーシップ構造論:リーダーシップ発現のファクターと開発の施策 波頭亮
(経済評論家)
團紀彦、南場智子、西川伸一
、岸本周平、櫻井敬子、國信
重幸
リーダーシップが注目される背景や研究の変遷について解説し
た上で、リーダーシップ発現の構造的解明とリーダーシップ開
発及び活用の実践的施策について提示された。メンバー各々の
立場からリーダーシップの必要性について議論が交わされた。
1 高齢社会に向けての医学教育改革 和田秀樹
(精神科医)
波頭亮、團紀彦、岸本周平、
櫻井敬子、國信重幸
高齢者医療の現場でのご経験や様々なデータから、日本の高齢
者医療や医学教育の問題点、時代のニーズにあった医師の養成
の必要性について示された。メディカルスクール構想などが取
り上げられ、高齢者医療のあり方について議論が交わされた。