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イデオロギーとしての生命科学 iPS細胞やES細胞と医療について

キーノートスピーカー
西川伸一(理化学研究所副センター長)
ディスカッション
波頭亮、團紀彦、山崎元、和田秀樹

概要

西川氏は、「イデオロギーとしての生命科学」、「iPS細胞やES細胞と医療について」という2つのテーマで発表を行った。

まず「イデオロギーとしての生命科学」については、生命を科学的に解明することにより、文化や社会に貢献しなければならないという考えを述べ、DNAの「情報伝達手段のメカニズム」や「ゲノム解析」などの説明をした上で、そのメカニズムを応用した薬の投与事例などを紹介した。

次に「iPS細胞やES細胞と医療について」は、iPS細胞のルーツであるES細胞とりプログラム(クローン研究)の2つの研究について説明を行い、iPS細胞誕生の経緯を述べた。

iPSの技術は、誰の体細胞からも様々な種類の体細胞を作ることが出来るため、再生医療の分野で注目されており、その技術によって老化や疾患してしまった細胞から新たに若い同じ細胞をつくり、それぞれの細胞の全ゲノムにわたって調べられれば、何がこの時間によってもたらされたかという「体の考古学」が21世紀に入って始まったと発表を締めくくった。

討議では、日本とアメリカの医療の認識の違いがフォーカスされ、「日本は医療費にお金をかけない」などの指摘から日本の医療についての活発な議論が行われた。